今晩から日曜の晩まで、3夜「Nuit des étoiles – 星の夜」。AFA(フランス天文学協会)が主催する、多くの人に天体観測に親しんでもらおうという企画で、基本的に無料(パリのモンパルナス・タワーなどは入場料が有料)。
AFAのスタッフが天体望遠鏡の見方を指導しながら星を見せてくれたり、天体観測アプリの使いかたを教えてくれたり。アプリを見ながら、星座にまつわるギリシャ神話を語ってくれたりするスタッフもいて、いわゆる「天文学」が苦手でもおおいに楽しめるし、曇りや雨天でも学べることがある。
夕方18時から20時ころまでは、天体望遠鏡を覗くと太陽のシミや、太陽面爆発の現象などが見える。天体望遠鏡をのぞくには、列に並ばないと見られないが、待っても10分くらいのもの。せっかくの機会だから利用しよう。
20時くらいから23時ころまで、月と、そのすぐ近くで輝く一等星スピカを観測できる。スピカとは「麦の穂」を意味し、女神が手に持つ向いの穂先に位置しているそうだ。
22時から23時まで、月のやや右下に輝き始めるジュピター(木星)は裸眼でも観測可。
22時ころからは、土星も裸眼で見られる。あの土星の「輪っか」をみようと天体望遠鏡の列も一番長いが、しばしの辛抱。輪が見えると、嬉しくて思わず「あ、見えた、見えたー!」声を上げてしまう。なぜか「天体観測気分」が高まるのだ。日没は21h30頃、空がまっ暗になるのは、23時ころ。これからが、流れ星の時間だ。
フランス本土とマルチニーク、レユニオン、ニューカレドニア、モロッコ、アルジェリアなど400箇所で行われる。(場所によって、開催時間や開催の日が違うので注意!)自分がいる場所に近い場所で「星の夜」を探すならこちら。
パリ市内の主な三カ所:
モンパルナス・タワー:7/28(金)、29(土)、30(日)の20h-23h59
タワーの入場料は、大人17€/学生15€/12〜18歳15€/4〜11歳9.5€/4歳未満無料。
ル・ブルジェ航空宇宙博物館:7/29(土)のみ。18h−01h。入場無料。
ラ・ヴィレット公園:7/28(金)のみ。21hから。無料。Géode(球体の映画上映室)南側の広場Parairie du cercleにて。